学会報第42号

(2020年9月15日発行)

今年度学術大会統一テーマ等の延期等について

日本法哲学会理事長 森村 進(一橋大学)

 前回の学会報理事長あいさつを書いた時から、新型コロナウィルスが沈静化するかと一旦は思われた時もありましたが、6月以降また多くの感染者が発見されていることもあり、11月21-22日に北九州市立大学で予定されていた学術大会・総会の開催は断念のやむなきに至りました。詳しくは以下の記事に書かれていますが、統一テーマ「法と感情」とワークショップは来年度に延期し、分科会報告の多くは、学会のウェブ上に発表してもらうことになりました。分科会報告には学会員の皆さんからの質問やコメントが可能なので、リアルな応答は不可能ですが、どうか積極的な参加をお願いします。
 今年の統一テーマの延期に伴い、来年秋刊行の『法哲学年報2020』では統一テーマに代わり特別企画を掲載する予定です。
 学会員の多くは新年度から慣れないオンライン授業への対応に追われた方々が多いと思われます。また大部分の大学・研究機関の図書館等の施設の利用が大きく制限されてしまうと同時に、対面での授業や研究会が事実上できなくなったことも、教育と研究にとって大きな障害です。しかしこのコロナ禍は短期間では収まらず長期化しそうですから、われわれ研究者・教育者も健康に留意して新しい生活様式への対応を心がけなければなりません。
 来年の11月こそはぜひ北九州大学で実際の学術大会を開催して皆さんにお目にかかりたいものです。

2020年度学術大会及び総会について

事務局長 関良徳(信州大学)

 7月7日付で会員の皆さまにお知らせしましたとおり、2020年度学術大会及び総会は一部延期となりました。これを受けて、2020年度第1回理事会(8月)では、今後のスケジュールについて審議がなされ、下記のとおり決定致しましたので、詳細をご報告致します。

1.分科会報告につきましては、学会ウェブサイト掲載方式での報告と致します。分科会報告原稿を11月21日(土)から11月30日(月)まで学会ウェブサイトに掲載します。閲覧は会員限定とし、報告者のメールアドレスを掲載して会員からの質疑を受け付けます。その後、質疑応答の概要が学会ウェブサイトに掲載されます。これを以って分科会報告と致します。
11月21日(土)から11月30日(月)まで学会ウェブサイトの学術大会ページに分科会報告へのリンクが掲載されます。閲覧には下記の情報が必要になります。
《会員限定情報のため削除しました》

2.今年度開催予定であったワークショップ3件につきましては、2021年度学術大会(北九州市立大学)に延期することとなりました。

3.総会につきましては下記の手順で開催致します。
①本学会報・会費振込票に「総会資料」と「理事長名の説明文(規約についての説明も含む)」を同封しております。
②「審議事項についての回答」を同封の返信用ハガキにて返送して下さい。なお、ご返送のない場合には、審議事項についてご了解いただけたものと判断させていただきます。
 ③会員からの回答結果をウェブサイトに掲載致します。
 ④審議の結果を2021年度の総会(オンライン開催の場合も含む)で追認いただきます。

4.今年度予定されていた統一テーマ「法と感情」は2021年度学術大会(北九州市立大学)に延期されますが、それに代わって特別企画「危機と法哲学(仮)」を学会ウェブサイト掲載方式にて開催致します。特別企画につきましては、本学会報掲載の「2020年度学術大会「特別企画」について」(瀧川理事)をご参照下さい。特別企画の詳細が決まり次第、会員の皆さまにはあらためてお知らせ致します。